にほひ 【匂ひ】
<名詞>
①(美しい)色あい。色つや。
②(輝くような)美しさ。つややかな美しさ。
③魅力。気品。
④(よい)香り。におい。
⑤栄華。威光。
⑥(句に漂う)気分。余情。
【学研全訳古語辞典】より
「匂い」ではなく、「にほひ」となると、上記の意味になるようです。なんとなくちょっと調べてみました。それはさておき、(他の意味を、物件に当てはめることが出来きそうな気もしますが)、③の「におい」が今回のテーマになります。
さて、住み慣れた家の匂いは当人は気が付かないものです。しかし、他人には「なんかこの部屋匂う」などと思われていることがありますよね。俗にいう「生活臭」です。どんなに気を付けていても、その人固有の生活臭は部屋のあちこちに沁みついてしまうものです。その匂いを(臭いものとして)友人・知人に指摘されると、少し傷ついてしまいますね。
退去したばかりの部屋を内見に行くと、生活臭の残り香が漂っている事があります。喫煙者がいた部屋は別物で、特にヘビースモーカーがいた場合の「ヤニ部屋」の匂いを消すのは至難の業です。クリーニング済みの部屋でも、独特の匂いが残っていることがありますが、それは使われている資材から出てくる匂いか、または壁や窓枠に残ったカビ臭なのか。
以前、どんなに部屋が良くても、何かしらのアレルギー物質が空気中に漂っている可能性があるため、実際に中に入ってみて、自分の肌で感じ取ってからでないと決められない、というお客様がいました。「シックハウス症候群」の一種のようでして、かなり悩まされているとの事でした。芳香剤や香水などの化学物質などが関係していることも考えられますので、間接的には匂いなどもアレルギー体質のお客様には大敵となりえます。
内見にいった際に、その部屋の第一印象として、私には部屋の匂いが大きく影響します。そのようなこともあり、可能であれば先に部屋に入って、換気をしてからお客様にはご内見いただくよう心が得ています。古い物件でも、お手入れがしっかりとされていると、気になるような匂いが無かったりするので、ホッとします。カビ対策にもなるので、部屋の換気を心掛けられると良いですね。
通常であれば、一旦契約をしてしまえば、次の更新までの2年間を過ごすことになる部屋です。第一印象が悪い部屋を無理に契約をしてしまうと、後々まで尾を引くことになりかねません。悩みすぎもよくありませんが、焦って決めてしまうことが無いようお気を付けください。もしくは、再内見などをされて、公平な目で再度物件を見られると良いと思います。
まとめ:第一印象・直感を大切に
*ただし、内見をした物件に80点以上の点数を付けてもよいなら、それは「出会い」と言っても過言ではありません。人も物件も出会いが大切です。欲張りすぎて、せっかくの機会を逃さないようにしましょう。