今までに、数多くの物件をご紹介させていただいておりますが、まれに「オッ」と思わされるネーミングに出会う事があります。奇をてらう必要はないのですが、似たようなネーミングがあまりにも多いと、どれがどの物件なのか分からなくなってしまいます。
以前、物件を募集させていただく際に、近隣に同じネーミングの物件が2件あり、外観写真などもなかったため、どっちの物件か迷ってしまうという事がありました。
とはいうものの、「ありきたりにしない」となるとなかなか思いつかないものです。オーナー様に依頼されて、新規に賃貸に出される建物に名称を付けるという機会がありましたが、かなり苦戦した記憶があります。
ベンチマークというわけではないのですが、当社で募集させていただいている物件に「アコテドレコール代々木上原」という物件があります。これはフランス語なので、正式には「ア・コテ・ド・レコール(à côté de lecole)」となり、「学校のそば」という意味になります。実際に上原中学校の前に立っているお洒落な物件です。
これはまさにオーナー様のセンスの賜物でして、英語であれフランス語であれ、外国語を使ったネーミングであれば、その物件に似合っていれば覚え易さにもつながります。
意表をついて、あえて古風な日本風ネーミングにしている物件や、意外なことに築年数が経つことで元からのネーミングが良い具合にレトロ感を強調する、などという事も時々あります。中には、物件が完全にネーミング負けしている物もありますが...、それはそれで記憶に残りやすかったりするので面白いものです。
人気が無くなった物件が、あまりお金がかからないリノベーションをしたのち、物件名を変更することで人気物件に変わった、という話も聞きます。
「名前」も物件の「顔」です。良いネーミングが付くと物件の印象も良くなりますね。