前回、高いワインを飲むことをオススメしましたが、
高いワインを飲むときの落とし穴が2つあります。
それが「飲み頃(飲むタイミング)」と「サービス」のこの2点です!!
飲み頃のポイントとしては
・リリースされた年のものは飲むべからず!(熟成の頃合が肝)
・購入して持ち帰ってから飲むまでは1週間安静においておく!
高いワインは多くの場合熟成に耐えるワインが多く、6千円くらいのワインでも5~10年、3万円ともなると10年~25年以上熟成できるワインが主流になってきます。
だいたいボトルには瓶に詰められた年が書いてあるんですが、アッパーのラインナップのものだと5年前のものでも全然赤ちゃん状態です。
良い(高い)ワインだからといってすぐに飲んでしまうと渋味と酸味が強い状態で飲むことになり、あまり美味しいと感じない状態で味わうハメになりかねません。
特に赤ワインの場合はリリース(発売)された年に飲むと大半のものが「価格の割りにこんなものなのか」と感じることになります。
そして赤ワインは熟成の過程で瓶の底にワインの中の浮遊物や沈殿物(タンパク質、ポリフェノール類)が溜まります。
澱(オリ)と呼ばれるその沈殿物は持ち運びの際に振動で舞い、その状態で飲んでしまうと、酵母や果皮なので旨味あれども雑味にもなります。
スパークリングワインは振動でせっかく液体の中に閉じ込められた炭酸が栓を抜いた瞬間抜けてしまいます。
こう言った点で、
・飲み頃ビンテージのものを店員に聞いて買う!
・買ったら立てて1週間安静に!
以上の2点は死守してください!
さてすでにめんどくさいですが、
上記の2点を死守してもらえれば、最低減の美味しさは担保されます。
しかし!さらに最大限の美味しさを引き出すには
・飲むときの温度
・空けてから飲むまでのタイミング
・注ぐときに澱が入らないようにすること
・グラスの大きさ
と言った点に注意しないと、高いワインほど美味しさが引き出されません。
大変ですよね(笑)
それぞれの詳細に興味のある方は検索すればすぐ出てくるので掘り下げていただくのも一興です。ソムリエ日誌でも掘り下げる予定ですが、
(私を含め)めんどくさいと感じているそんな方々へ、ワインを好きになるための飲み方のベストアンサーがこちらです。↓
①勇気を出して3万円くらいのワインに最初から手をだす。
②飲み頃の高いワインを店員さんに見繕ってもらう。
③ちゃんとサービスしてくれそうなお店に1週間前に持ち込んで飲む。
この3つだけを守ってください。そうこの3つだけです。
正直値段は6千円からでも美味しいと感じるでしょう。
ただ3万円は感動がもれなくセットでついてきます。
6千円から序所に~、いきなり3万円~でも、
上記の2点を守ってお好みのルートでワインの入り口をたたいていただればワインを好きになること間違いなし☆
ちなみに普段1000~2000円くらいのワインで澱が出てきてしまった場合の応急処置として、
コーヒーフィルターを使って澱を取り除いて飲めばおいしく飲みなおせます。
ワインラバーの人は是非お試しください☆