2回目は茨城県鹿嶋市の「すべての始まりの地」と呼ばれる鹿島神宮をご紹介します。
何故そのように呼ばれているのかと言いますと、鹿島神宮のご祭神はタケミカヅチノオオ神です。双子のような存在の香取神宮のフツヌシノオオ神とともに天孫降臨に先立ち、まず鹿島市の明石の浜から地上界に降臨し、それまで日本を支配していたオオクニヌシノミコトから国譲りの約束を取り付けました。ただそれに納得しなかった弟のタテミナカタが反抗すると圧倒的な強さで討伐したと言われています。その強さから日本神話最強の武神、勝利の神様と呼ばれてます。
また、全然違うお話しですが、「レイライン」と呼ばれる古代の手法があります。ここは関東唯一の「レイライン」の拠点となっていて、いくつもの主要レイラインが多数通り抜けている重要な場所にもなっています(レイラインについてはまた今度)。ここと高千穂神社を結ぶ直線上には、伊勢神宮、富士山、明治神宮、皇居が並んでます(不思議・・・もっと言うとスカイツリーまで)。夏至の日に太陽がこの鳥居から西に進むことから日本最長級のレイラインとされ、その入口にあたることから鹿島神宮が「すべての始まりの地」と呼ばれるようになったようです。ちなみに当社もレイライン上に位置してます。
その降り立った明石の浜には鳥居が(目の前は海ですが防波堤が邪魔・・・しかも夕方)
現在の社殿は徳川二代将軍の秀忠により奉納
ご神木も・・・
また重要文化財の奥宮は徳川家康が奉納(とっても雰囲気がありここが一番癒されました)
重要パワースポットらしい
その他、鹿島神宮には面白いものがあります。
要石
昔、大ナマズが起こすと信じられていた地震で、その大ナマズを押さえつける守り神として信仰されたものです。ちっちゃーい石に見えますが、地中部分はすごく大きいようで、かつて水戸光圀がこの石の大きさを確かめようとしましたが結局掘り起こすことが出来ず事故が頻発したので取りやめたと云われています。
その他には御手洗池
神話の時代に一晩で湧きでて以来、干ばつがあっても枯れたことが無いという奇跡の池として信仰されている癒しや清めのパワースポット
あとは国歌ででてくる、さざれ石なんかも。ここがモデルでは無いようですが
あとは、神の使いである日本鹿が飼育されてたりと興味深いスポットが沢山です。
また、参道などには大変緑も多く静かで凛とした空間でした
神武天皇元年創建で2,600年以上の歴史がある古社です。初めて神社の格式が決まった延喜式の平安時代から伊勢神宮のほかに神宮と呼ばれたのは鹿島神宮と香取神宮だけです。格式が高い鹿島神宮と香取神宮と一緒に訪れてみてください(車だと楽です)。特に勝負前や大きな仕事前に行くと良いかもしれませんね。
茨城県鹿嶋市宮中 2306-1