今日は前回のつづき、フランスのスパークリングワイン「クレマン」ついてご紹介します。
前回はフランスで作られるシャンパンに似た”ちょっと良い”スパークリングワインの名前としてご紹介しました。
コスパも良く、最近あらためて注目も集めている「クレマン」とは何なのか?
・フランスで作られている
・瓶内で2次発酵で泡をいる
・手作業で収穫
・瓶内での熟成期間が長くとられている(9ヶ月以上)
※熟成期間はシャンパーニュと全く同じ期間ではない
では、違う点はというと
・使っているブドウの品種がちがう
・生産されている地域がちがう
そんなわけでかなり類似点が多い!
クレマンの方がシャンパンよりも歴史が長いのです。
「クレマンド ブルゴーニュ」と言った感じで、地域名がそのまま名前になります。
つくりはそっくりでもブドウや地質、気候が違えば少しキャラクターが変わってきますます。
北から順にご紹介します。
1.クレマン・ダルザス(冷涼~)
ドイツ国境にある冷涼な気候のアルザスでは
キリッとひきしまった酸と爽やかな風味が楽しめます。料理にも合わせ易いバランスタイプ。
2.クレマン・ド・ロワール
フランス最長のロワール川、この付近は土壌も気候も様々なのでバラエティー豊かなのが特徴です。
岩塩のような厚みのあるミネラルとアロマの豊かさが特徴的です。
3.クレマンド・ボルドー
赤ワインの銘醸地!スパークリングの生産数は少ないですが全体的にどっしり&複雑なニュアンスが特徴です。
4.クレマン・ド・ブルゴーニュ
ピノノワールやボジョレーの産地なだけあって、フルーティーな果実味と上品な酸が特徴的。
5.クレマン・ド・ジュラ
スイス国境に接し、ジュラ期から残る大自然の残る場所。
ドライでエッジの効いた個性を感じる味わいが特徴です。
キャラクターは違えど、丁寧につくられた高品質なスパークリングワインのクレマンはそれぞれの個性を楽しみながら、一貫して食事に合わせ易いのが何よりもオススメする理由です。
価格は1000円台のものから5000円台のものまで幅広くあるので試しやすく、安いものでも失敗しにくいです。