前回から続いて今回は、澱(オリ)のあるワインの作法についてご紹介したいと思います^^
みなさんは、奮発して買った高いワインやフルボディのワインを買ってきた際、「あれ!美味しくない!」と感じた経験はありますか?
もしかするとその「美味しくない」は好みやワインのの問題ではなく、澱が舞ってしまい知らずに飲んでしまっていたのではないでしょうか?
ではそうならないための澱(オリ)のあるワインの取り扱い方法をご紹介します!
1、買って来たその日には飲まない。
2、ボトルを立てた上体でなるべく振動を与えずに1日~1週間休ませる(理想は1週間)
3、飲むときはデキャンタージュするか、慎重に静かに注ぐ
・瓶底にライトをあてる→底に澱が溜まっているか確認
・瓶の上部に光をあてる→透明度が低いか、瓶の内側の側面に付着しているものがないか確認
・フルボディで5年以上前のビンテージは警戒する→澱が沈殿している可能性が高いので振動で舞った折を落ち着かせたあと瓶底を確認
といった方法で確認してください。
見てもよくわからない場合は、ひとまずボトルを立てた上体で1日以上置いてから飲むようにすれば安心です。
そうは言っても、
「今日どうしても飲みたいワインが澱が舞ってしまっている」または「飲んでいる途中で気が付いて澱が舞い始めてしまった」といったことも起こりうると思います。
そんなときは強行手段ですがコーヒーのドリップ用フィルターでろ過すれば澱を取り除けます。
ただしこの方法は不必要に酸化を促してしまうこともあるので最終手段としてご利用いただければと思います。
ちなみに澱は身体に悪い成分ではないので飲んでも問題はありません。むしろポリフェノールたっぷりです。
私はケチなので最後の1滴まで飲むために澱の部分はフィルターでろ過して飲みます(笑)
ワインは知識がないと今回のようにはずしてしまうことも往々にしてありますが、知識を深める楽しさがあるのもまたワイン。
澱のあるワインはブドウの成分がたっぷり含まれているので美味しいですし、澱のあるワインを飲んだ失敗はだれしもが通る道なので会話が盛り上がるネタにもなります。
是非失敗談も含めてよりワインを楽しんでいただければと思います。